海外赴任、留学の基準って? TOIECはあまり意味がないと思います
- 2016/07/28
- 07:13
実は、気が付いたら5月末から始めたブログのアップ数が100を超えてることを知った、、、なんかいろいろと書いてんだなーと思ったりしますが、今日はちょっと真面目で観光には全く関係のないテーマにしたいと思います。
何度か触れましたが、「海外留学、海外赴任に必要な英語のレベルとは?」を独断で語りたいと思います。
ただし、自分の英語力は完全に、全面的に棚上げして書きますので、ご容赦を!
まずここまで読んで、ご興味のある方は、依然に書いた、以下をご参照いただけるとなおハッピーです。
留学、海外赴任にむけて 英語勉強の巻!
海外赴任(留学)の基準となる英語学力は?
欧州英語事情
さて本題ですが、今回は、はっきりとものを申します。
まず、爆弾発言ですが、海外赴任、海外留学の目安としてTOIECのスコアをあてにするのはほとんど無駄だと思ったほうがいいと思います。
TOIECも種類がありますが、日本で一番ポピュラーな筆記とリスニングのみのやつ。
まず、リスニングに関しては、私の英語の先生いわく簡単すぎて話にならないとのこと。自分のことは棚に上げて私もそう思います。
自分の実情を申し上げますと、ロンドン在住1年と4か月前、赴任前のTOIECスコアは910でした。普通、900超えたら一定のリスニング力はあるとおもいますよね、とんでもないのです。それは妄想なのです。
いざイギリスにきてみると、朝のちょっとしたキッチンでの社員との会話、テレビのドラマ、あるは映画、正直、相当わかんないです。ランチやパブでの雑談、本当にわかりません。テレビでいうと、まだわかるのはニュース、だって、映像がでるので、何について話しているのかが想定できるからです。極端な話、ニュースは音声0でもなんらかの情報はつかめるでしょ。
私がTOIECのリスニングテストがあてにならないと思う理由は、一定のテクニックを使うと高得点を取れてしまうからです。その手の攻略本はたくさんあります。たとえば、パート1だと受身進行形は×とか。あるいはパート2だったかしら、一人目が質問して、二人目が答えるってやつ、あれは、質問者の冒頭の疑問詞と時制だけ聞ければ、飛躍的に正解率はあがります。極端な話、内容わかんなくても消去法で勝てるのです。
私は先生の意見に賛成。TOIECのリスニングの点数がいくらよくても英語能力が高いは言えないと思っています。
英検のリスニングは正直こういう小手先は通じにくく、より本質的だと思います。ケンブリッジ英検に至っては、ネイティブの数分間のスピーチを聞いて、文章の空欄を手書きで埋めるという作業があるのですが、これなんかは小手先ではまったくどうしようもないわけです。完全に聞き取れていないと不正解。選択肢すらありません。
次に一番ポピュラーなTOIECの大問題は、ライティングとディスカッションがないことです。これは完全に致命的。だって、対話において、自分の言いたいことを瞬時に英語にするという能力を全く問われない試験なのです。だから、900とか950のレベルの人でも外資系とか海外赴任でどうにもならない人はたくさんいるのが現実です。だって、日常で話しかけられて答えないというシチュエーションはないですよね、ありえます?あと、メールは読むけど返答しないとか。これもありえない。
無論、TOIECでも4能力試験もありますが、日本では2能力のほうがはるかにポピュラーなようなのでこれは悲劇です。
その点、英検はポピュラーなTOIECに比べれば総合レベルははるかに高いと感じます。リスニング、ライティング、リーディング、そしてスピーキングの4能力がありますので。かつアカデミックレベルは英検の方が上だと私は感じます。
しかし、ここでもまた問題ありです。Jakeはたまたま1級はパスしたのですが、ケンブリッジ英検アドバンスド、つまりイギリスの高校生レベルの試験ではリスニングパートが合格にほど遠いのです。つまり、実際の現地の生の英語に比べたら英検1級といえどもリスニングについてはむつかしくないという現実があるのです。
だって、英検1級合格者のどれだけが、英語の映画の字幕なしが理解できるのかと。大半の人は無理なんじゃないかしら。
一方、逆説的な観点では、英検1級はアカデミックレベルがものすごく高いので、帰国子女でも合格できないという現実があります。
たとえば、250字以内での作文のテーマが「世界の貧困は除去できるのか」。これをネイティブの中学生が起承転結をきちんとつけて、250文字のエッセーにすることはかなりむつかしいのです。あるいは、Jakeが英検1級のディスカッションで選んだテーマは「新たなエネルギー対策について」というような感じのものでした。テーマを見て1分以内に起承転結をつけた2分のスピーチを組み立てて発表し、その後ネイティブとディスカッションするわけですが、帰国子女といえども中学生にはこれは難しいと思います。要はアカデミックレベルの問題です。
しかし、逆に英検1級に不合格する帰国子女の中学生でも映画はほとんどすべてわかるという現実があります。
なので一口に「英語力」とか「試験」とか言ってもてんであてにならないというのが日本での現実。
こういう経験の中で私がいたった海外留学、海外赴任の条件は以下の通りです。全く私見であります。でも一応、経験者ですからね。
1. 異文化を知りたい、特にその国の生活を経験したいと心から思っている。
2. ちょっと楽天的
3. とても具体的に学びたいテーマがある
4. 結構、サバイバル能力がある
5. できれば英検1級を射程距離にいれている。つまり、しゃべる、読む、書く、聞くを総合的にかつ熱心に勉強している。そしてイギリス圏をターゲットにしている方なら、できればケンブリッジ英検CAEの準備。理由は、リスニングがもっとも現地生活のレベルに近い試験だからです。私の感覚では、CAEがとれたら、イギリス圏でのビジネスマンとしてのスタートとしてはいいんじゃないかなーと感じます。すみませんが、アメリカについては誰かに聞いてください、、、、、
ただこれは、Jakeみたいな一般的ビジネスマンとか大学で学ぶということが前提なので、フォトグラファーとかシェフとかスポーツ選手なんかはこの話は全く関係ないかと、、、、
そこで、再度もうしあげます。
ゆめゆめTOIECスコア(2能力)をターゲットにすることなかれ。これが私の経験値です。
私は間違ってもTOIEC900は英検1級とは同等と思えないし、この二つがケンブリッジ英検CAEと同等とも全く思わないので。TOIECというのはアメリカの団体が作ったテストだと思いますが、イギリスでTOIECって言っても「何それ?」という答えが返ってくるのがほとんどでした。
そして、もうひとつちょっとしたTipを。
自分の経験では、イギリス人たちとの会話と、ドイツやフランス人、つまり第二外国語として英語を話す人たちとのレベルは相当に違うという現実です。よって、ネイティブではないけれど、流暢に英語を話すことができる人たちと会話ができることは、ネイティブと勝負する前段階においてとても大切なステップだと感じています。
ということで、日本に住んでおられるのなら、スカイプ英会話で徹底的に会話のレベルを上げることをおすすめします。
個人的には、「大人の英会話倶楽部」というスカイプスクールで学んでいるのですが、私の師匠となったRose先生とMeltz先生はフィリピン在住だけど、イギリス生活1年3か月のJakeよりはるかに、圧倒的に流暢に話しますから。この二人となんでも自由に話できるようなレベルに至ったら、いよいよ海を超えるときがきたというサインかもです。
結論、熱意と興味があれば、だいたいのことは克服できます!一人でも多くの若者たちが日本以外の生活を体験してほしい、、、それが私の切なる思いなのです。
Jakeのあとに続いて海を渡ってくれーーー!!!
おわり。
何度か触れましたが、「海外留学、海外赴任に必要な英語のレベルとは?」を独断で語りたいと思います。
ただし、自分の英語力は完全に、全面的に棚上げして書きますので、ご容赦を!
まずここまで読んで、ご興味のある方は、依然に書いた、以下をご参照いただけるとなおハッピーです。
留学、海外赴任にむけて 英語勉強の巻!
海外赴任(留学)の基準となる英語学力は?
欧州英語事情
さて本題ですが、今回は、はっきりとものを申します。
まず、爆弾発言ですが、海外赴任、海外留学の目安としてTOIECのスコアをあてにするのはほとんど無駄だと思ったほうがいいと思います。
TOIECも種類がありますが、日本で一番ポピュラーな筆記とリスニングのみのやつ。
まず、リスニングに関しては、私の英語の先生いわく簡単すぎて話にならないとのこと。自分のことは棚に上げて私もそう思います。
自分の実情を申し上げますと、ロンドン在住1年と4か月前、赴任前のTOIECスコアは910でした。普通、900超えたら一定のリスニング力はあるとおもいますよね、とんでもないのです。それは妄想なのです。
いざイギリスにきてみると、朝のちょっとしたキッチンでの社員との会話、テレビのドラマ、あるは映画、正直、相当わかんないです。ランチやパブでの雑談、本当にわかりません。テレビでいうと、まだわかるのはニュース、だって、映像がでるので、何について話しているのかが想定できるからです。極端な話、ニュースは音声0でもなんらかの情報はつかめるでしょ。
私がTOIECのリスニングテストがあてにならないと思う理由は、一定のテクニックを使うと高得点を取れてしまうからです。その手の攻略本はたくさんあります。たとえば、パート1だと受身進行形は×とか。あるいはパート2だったかしら、一人目が質問して、二人目が答えるってやつ、あれは、質問者の冒頭の疑問詞と時制だけ聞ければ、飛躍的に正解率はあがります。極端な話、内容わかんなくても消去法で勝てるのです。
私は先生の意見に賛成。TOIECのリスニングの点数がいくらよくても英語能力が高いは言えないと思っています。
英検のリスニングは正直こういう小手先は通じにくく、より本質的だと思います。ケンブリッジ英検に至っては、ネイティブの数分間のスピーチを聞いて、文章の空欄を手書きで埋めるという作業があるのですが、これなんかは小手先ではまったくどうしようもないわけです。完全に聞き取れていないと不正解。選択肢すらありません。
次に一番ポピュラーなTOIECの大問題は、ライティングとディスカッションがないことです。これは完全に致命的。だって、対話において、自分の言いたいことを瞬時に英語にするという能力を全く問われない試験なのです。だから、900とか950のレベルの人でも外資系とか海外赴任でどうにもならない人はたくさんいるのが現実です。だって、日常で話しかけられて答えないというシチュエーションはないですよね、ありえます?あと、メールは読むけど返答しないとか。これもありえない。
無論、TOIECでも4能力試験もありますが、日本では2能力のほうがはるかにポピュラーなようなのでこれは悲劇です。
その点、英検はポピュラーなTOIECに比べれば総合レベルははるかに高いと感じます。リスニング、ライティング、リーディング、そしてスピーキングの4能力がありますので。かつアカデミックレベルは英検の方が上だと私は感じます。
しかし、ここでもまた問題ありです。Jakeはたまたま1級はパスしたのですが、ケンブリッジ英検アドバンスド、つまりイギリスの高校生レベルの試験ではリスニングパートが合格にほど遠いのです。つまり、実際の現地の生の英語に比べたら英検1級といえどもリスニングについてはむつかしくないという現実があるのです。
だって、英検1級合格者のどれだけが、英語の映画の字幕なしが理解できるのかと。大半の人は無理なんじゃないかしら。
一方、逆説的な観点では、英検1級はアカデミックレベルがものすごく高いので、帰国子女でも合格できないという現実があります。
たとえば、250字以内での作文のテーマが「世界の貧困は除去できるのか」。これをネイティブの中学生が起承転結をきちんとつけて、250文字のエッセーにすることはかなりむつかしいのです。あるいは、Jakeが英検1級のディスカッションで選んだテーマは「新たなエネルギー対策について」というような感じのものでした。テーマを見て1分以内に起承転結をつけた2分のスピーチを組み立てて発表し、その後ネイティブとディスカッションするわけですが、帰国子女といえども中学生にはこれは難しいと思います。要はアカデミックレベルの問題です。
しかし、逆に英検1級に不合格する帰国子女の中学生でも映画はほとんどすべてわかるという現実があります。
なので一口に「英語力」とか「試験」とか言ってもてんであてにならないというのが日本での現実。
こういう経験の中で私がいたった海外留学、海外赴任の条件は以下の通りです。全く私見であります。でも一応、経験者ですからね。
1. 異文化を知りたい、特にその国の生活を経験したいと心から思っている。
2. ちょっと楽天的
3. とても具体的に学びたいテーマがある
4. 結構、サバイバル能力がある
5. できれば英検1級を射程距離にいれている。つまり、しゃべる、読む、書く、聞くを総合的にかつ熱心に勉強している。そしてイギリス圏をターゲットにしている方なら、できればケンブリッジ英検CAEの準備。理由は、リスニングがもっとも現地生活のレベルに近い試験だからです。私の感覚では、CAEがとれたら、イギリス圏でのビジネスマンとしてのスタートとしてはいいんじゃないかなーと感じます。すみませんが、アメリカについては誰かに聞いてください、、、、、
ただこれは、Jakeみたいな一般的ビジネスマンとか大学で学ぶということが前提なので、フォトグラファーとかシェフとかスポーツ選手なんかはこの話は全く関係ないかと、、、、
そこで、再度もうしあげます。
ゆめゆめTOIECスコア(2能力)をターゲットにすることなかれ。これが私の経験値です。
私は間違ってもTOIEC900は英検1級とは同等と思えないし、この二つがケンブリッジ英検CAEと同等とも全く思わないので。TOIECというのはアメリカの団体が作ったテストだと思いますが、イギリスでTOIECって言っても「何それ?」という答えが返ってくるのがほとんどでした。
そして、もうひとつちょっとしたTipを。
自分の経験では、イギリス人たちとの会話と、ドイツやフランス人、つまり第二外国語として英語を話す人たちとのレベルは相当に違うという現実です。よって、ネイティブではないけれど、流暢に英語を話すことができる人たちと会話ができることは、ネイティブと勝負する前段階においてとても大切なステップだと感じています。
ということで、日本に住んでおられるのなら、スカイプ英会話で徹底的に会話のレベルを上げることをおすすめします。
個人的には、「大人の英会話倶楽部」というスカイプスクールで学んでいるのですが、私の師匠となったRose先生とMeltz先生はフィリピン在住だけど、イギリス生活1年3か月のJakeよりはるかに、圧倒的に流暢に話しますから。この二人となんでも自由に話できるようなレベルに至ったら、いよいよ海を超えるときがきたというサインかもです。
結論、熱意と興味があれば、だいたいのことは克服できます!一人でも多くの若者たちが日本以外の生活を体験してほしい、、、それが私の切なる思いなのです。
Jakeのあとに続いて海を渡ってくれーーー!!!
おわり。